1999年 |
この年の 話題 |
・1 月 欧州単一通貨のユーロが発足/地域振興券交付開始 ・2 月 臓器移植法制定後、初の脳死臓器移植 ・3 月 自衛艦が不審漁船に警告射撃/ニューヨーク株式市場、1万ドル突破 ・4 月 世界ユースサッカー、日本過去最高の2位 ・5 月 トキの人工孵化成功 ・6 月 山陽新幹線トンネル内コンクリ落下 ・7 月 全日空機ハイジャック事件で機長が死亡 ・8 月 「日の丸・君が代」法 成立/トルコ大地震で死者1万人を超す ・9 月 台湾で死者2000人を超す大地震/神奈川県警の不祥事隠し、次々と明るみに/ 茨城県東海村で臨界事故 ・10月 自自公政権発足 ・11月 東京・文京区の女児(2歳)"お受験戦争"殺害事件 ・12月 ロシアのエリツィン大統領辞任 |
月 | 玩具業界の動き | |
1 月 |
・98年末に発売された「ミクロマン」(タカラ)、「マイメールポケット ミメル」(トミー)好調 ・「たれぱんだ」関連の雑貨商品が安定人気 ・「ポケットステーション」(ソニー・コンピュータエンタテインメント)が発売されるも配給が足りず品薄が続く ・「N64 大乱闘スマッシュブラザーズ」(任天堂)強力人気 ・「ハローキティバイオリン倶楽部」(丸昌)が人気上昇 |
・エポック社、「スポーン」のマクファーレン・トイズ社の日本国内総代理店に決定 ・ナムコ・ナンジャタウンの来園者が300万人突破 ・PSが1月23日より1万5000円に値下げ ・「第1回 全日本小学校オセロ選手権大会」開催 ・「小さな巨人ミクロマン」TVアニメ放映開始 |
2 月 |
・「遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」(コナミ)発売スタート、爆発的人気を呼ぶ ・電子ペット人気の火付け役「ファービー(英語版)」(トミー)発売。品薄に ・「PS ファイナルファンタジー8」(クウェア)発売、実売355万枚を超える大ヒット ・ゴーゴーファイブの「ゴーゴーブレス」や、おジャ魔女どれみの「ペペルトポロン」など、『なりきり』キャラクターグッズ(バンダイ)が好調 ・「元気なピカチュウ」(トミー)人気 |
・トミーの「ハスブロ事業本部」正式発足、スター・ウォーズとファービーを2本柱に年商50億円目指す ・人気TVアニメ「ビーストウォーズ」の新シリーズ、「ビーストウォーズネオ」放映開始 |
3 月 |
・「ゴーゴーファイブDX超合金 緊急合体ビクトリーロボ」(バンダイ)発売 ・「ものまねピョンピョン」シリーズ(増田屋コーポレーション)が人気上昇 ・「ポケピイ」(タカラ)発売 ・新携帯ゲーム機「ワンダースワン」(バンダイ)発売 |
・「デジタルアドベンチャー」TVアニメ放映開始 ・「だんご3兄弟」(ポニーキャニオン)がCD・ビデオともに大ヒット、社会現象に。5月下旬から商品を本格展開 ・「第3回 ICTI世界玩具産業人大会」 東京で開催 |
4 月 |
・「N64 大乱闘スマッシュブラザーズ」、「N64 ポケモンスナップ」、「N64 ポケモンスタジアム2」(任天堂)安定人気 ・チャイルドシートの売上がピークになる ・「だんご3兄弟」関係の雑貨(バンダイ他)、売り出し本格的 |
・コーエー、エニックスが条件付きで中古ソフト売買を許諾 ・「軽井沢おもちゃ王国」4月29日オープン ・マテルが純玩具メーカーから直販企業への脱皮を目指し3000人をリストラ |
5 月 |
・「ファービー」(トミー)の日本語版発売。入荷即完売状態続く ・PS「ダンスダンスレボリューション」(コナミ)発売。ブームになる ・「声リモコン ドラえコン」、「植物感情センサーPLANTONE」(エポック社)発売。今までにない商材で人気上昇 ・「ゲームボーイカラー」(任天堂)5月14日より6800円に値下げ ・「おじゃる丸」各種商品(サンライク他)発売。幅広い層に人気浸透 |
・共同組合日本玩具専門店会が解散を決定 ・任天堂と松下電気が次世代ゲーム機「ドルフィン」(仮称)を共同開発していくと発表。DVD採用で2000年末に世界同時発売を狙う |
6 月 |
・「遊戯王オフィシャルカードゲームPack」(コナミ)人気続く ・「スターウォーズ エピソード1」関連商品が各社から発売。コア層を中心に人気を呼ぶ ・「デジモンペンジュラム」(バンダイ)人気上昇、品薄になる。煽りを受けてデジモン関連商品の人気再燃 ・「ドリームキャスト」(セガ)6月24日より1万9900円に値下げ ・「N64 マリオゴルフ64」(任天堂)好調 |
・日本トイザらス、昨年度売り上げ1千億円に |
7 月 |
・ポケットステーション対応「PS どこでもいっしょ」(SCE)が、幅広い層から支持される ・「GB 遊戯王デュエルモンスターズ2」(コナミ)人気 ・「DC ソウルキャリバー」(ナムコ)や「DC シーマン」(ビバリウム)などの人気ソフトの登場により、停滞していたドリームキャスト(セガ)の販売数量が伸びる ・「ヘアーカラーチェンジリカちゃん」(タカラ)好調 ・「メダロット」(タカラ)が、TVアニメスタートで人気急上昇 |
・日本初の玩具のインターネットショップサイト「イー・ショッピング・トイズ」(ソフトバンク、ヤフー、バンダイ、トミー、タカラ、エポック社、トイカード、ハピネット共同出資)設立 ・「ワンダースワン」(バンダイ)が7月末で累計出荷100万台を突破 ・葛飾区玩具産業連合会、災害時の子どもメンタルケアを目的とし、自治体(葛飾区)と全国初の協定締結 ・東京・吉祥寺にテーマレストラン「シルバニア 森のキッチン」開店 |
8 月 |
・80年代大人気だった「ZOIDS」シリーズ(トミー)復活 ・おジャ魔女どれみの新製品「クルールポロン」(バンダイ)発売 ・携帯電話の着信を知らせるぬいぐるみ「TEL−DA」(ジュンプランニング)発売。各種キャラクターバージョンが追加され人気を呼ぶ ・くまのプーさんの育成型ぬいぐるみ「ラブリートーク おしゃべりフレンド」(トイボックス)発売 |
・手塚治虫グッズの旗艦店「手塚治虫ワールド・エンターテイメントスクエア」が東京・西新宿にオープン ・「ファービーサミット」が8月28日、東京・原宿で開催 ・米欧で大人気の「ビーニー・ベイビーズ」が日本上陸 ・「マジック:ザ・ギャザリング」世界選手権大会、米国以外で初の開催。15000人が来場して大盛況 |
9 月 |
・「ファービー」(トミー)の品薄が解消され中・小売店でも売り上げを伸ばし、売上ランキングトップに躍り出る ・おジャ魔女どれみの関連商品は安定人気を誇り、年間を通して女玩の売上をリード ・「マイノートパソコン クリアノート」(セガトイズ)好調 ・「新型パジェロR/C」(朝日コーポレイション)が人気上昇 |
・「おもちゃの図書館国際会議」が8月30日〜9月3日まで東京で開催。世界28カ国から百余名が参加 ・トミー、「iモード」向けゲームデータ配信を9月から開始 ・エニックス東証1部上場果たす ・「機獣新世紀ゾイド」TVアニメ放映開始 |
10 月 |
・「ファービー」「ドラえコン」「TEL−DA」など、各種機能を付加した電子ぬいぐるみ絶好調 ・「PS どこでもいっしょ」に登場するキャラクターぬいぐるみ(ツクダオリジナル)が人気を呼ぶ ・昔ながらの電動どうぶつ玩具人気復活 ・「デジタルカメラ ミーシャ」(トミー)発売 ・「おジャ魔女どれみ ピュアレーヌパソコン」(バンダイ)発売 |
・日本百貨店協会が、10月の第3日曜日を「孫の日」に制定 ・バンダイ、米国マテル社と業務提携の契約締結 ・ナムコがiモード向けゲーム配信を10月より開始 ・「ファービー」10月末で国内累計出荷200万個を達成 ・任天堂とコナミが合弁会社「モバイル21」を設立、新携帯ゲーム機用などのソフト開発に取り組み |
11 月 |
・”癒し系”ぬいぐるみ「プリモプエル」(バンダイ)の人気急上昇 ・「GB ポケットモンスター金・銀」、「ポケットピカチューカラー 金と銀といっしょ」(任天堂)発売 |
・10日に全米で公開された「ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」が封切り5日間で興行収入約3103万6676ドル(5億)をあげ全米トップに。日本映画がアメリカでトップになったのは史上初 ・「イー・ショッピング・トイズ」サービス開始 ・ポケットモンスターが「タイム」の表紙を飾る ・リカちゃんの美容室「リカキッズクラブ」、神戸にオープン |
12 月 |
・プリペイド方式の携帯電話「tel-me」(トミー)発売。好調な滑り出し ・「GB ポケットモンスター金・銀」(任天堂)が超大人気、ミリオンセラーに。「N64 ドンキーコング64」(任天堂)も好調 ・「ファービー」(トミー)絶好調続く |
・台湾大地震で半導体の生産が遅れ、日本の玩具年末商戦へ影響を与える ・日本トイザらス 91店舗まで拡大 ・世界のトップ経営者25人に、米国任天堂の荒川実社長が選ばれる |
![]() 月間ランキングでは、「ファービー」が日本語版発売直後の6月から5カ月間にわたって連続1位をゲット! アクションぬいぐるみとしては型破りな人気で大フィーバーしました。 「遊戯王」カードゲームは、順位こそバラツキがあるものの新バージョンが発売されるたびにベスト10入りを果たし、スタンダードな人気商品へと成長。年間トップセラーアイテムとしての地位を確立しました。 ファービー人気もさることながら、99年は各種機能を盛り込んだ電子ぬいぐるみが一世を風靡。会話などのコミュニケーションを楽しむ癒し系アクションぬいぐるみ「ものまねピョンピョン」や、携帯やリモコンなどの家電雑貨系ぬいぐるみ「ドラえコン」「TEL−DA」などがその代表格として人気を呼びました。 他に、テレビの人気キャラクターの各種『なりきり』商品も好調で、男玩はゴーゴーファイブの「ゴーゴーブレス」「ファイブレイザー」(バンダイ)、女玩はおジャ魔女どれみの「ペペルトポロン」「クルールポロン」(バンダイ)などがロングヒットしています。 新型家庭用ゲーム機として98年末に鳴り物入りで発売されたドリームキャストのソフト不足、「だんご3兄弟」のブーム早期終息などで思いのほか売上が伸び悩んだ商品もあるものの、「ポケピイ」(タカラ)のように、入れ替りの早いベスト10圏内に、3月の発売以来半年間もランク入りし続ける快挙を成し遂げたパワフルアイテムも登場しています。 |
参考資料: 「月刊 Toy Journal」 (東京玩具人形問屋協同組合)、「週刊玩具通信」 (日本トイズサービス(株)