1990〜1994年 |
この年の 話題 |
・90年 : 3月15日 ソ連 ゴルバチョフ大統領 就任/8月2日 イラク軍クウェート侵攻/10月3日統一ドイツ誕生/即位の礼/礼宮さま紀子さま結婚の儀/花博開催 ・91年 : 1月17日 湾岸戦争 勃発/バブル経済崩壊/8月 ソ連でクーデター ・92年 : 東京佐川急便事件/6月15日 PKO協力法成立/11月 クリントンアメリカ大統領誕生 ・93年 : 皇太子さま 雅子さま 結婚の儀/6月 ゼネコン汚職発覚/冷夏でコメを緊急輸入/Jリーグ開幕 ・94年 : リレハンメル冬季オリンピック/自社さ連立政権誕生/水不足/9月関西国際空港開港/円相場で1ドル=96.35円の史上最高値/5月1日F1のアイルトン・セナ事故死/家庭の平均子供数が20年ぶりに1.8人割る。反対に高齢者世帯が12%台に乗り、高齢化進む |
年 | 発売・ヒット商品 | 玩具業界の動き |
1990 (平成2) |
・1月 「となりのトトロ」のぬいぐるみ”トトロファミリー”(サンアロー)発売開始 ・2月 「曲芸こまそめ太郎」(野村トーイ)発売、話題に ・2月 FCソフト「ドラゴンクエストW」発売、大ブーム ・3月 "LOONEY TUNES"雑貨がギャルソンより発売開始 ・3月 「ネオジオ」(SNK)登場 ・4月 踊り出す缶 「ミュージカン」(タカラ)、野球応援グッズ「アニマル応援団」(エポック社)発売、話題に ・春発売の「メイキャップみかちゃん」(パイロットインキ) 人気続く ・世界初の楕円形ジグソーが天田印刷加工より発売 ・占いグッズ「クリスタルパワー」(増田屋コーポレーション)登場 ・10月 「ゲームギア」(セガ)発売 ・11月 「スーパーファミコン」(任天堂)が25,000円、「PCエンジンGT」(日本電気ホームエレクトロニクス)が44,800円で発売 ・キャラクターぬいぐるみがクレーンゲームで大ヒット |
・2月 (社)日本玩具業界「小さな凸の提案」実行委員会発足 ・2月 新正工業とユタカ業務提携で、(株)ユタカ設立 ・3月 「みやざきフラワーフェスタ」内に”おもちゃランド”登場 ・サン・アローがアメリカ・ガンド社との独占契約で 国内の販売権取得 ・アメリカのプリスクールトイ・メーカー”フィッシャープライス”が独立 ・「ちびまる子ちゃん」、「きかんしゃトーマス」TV放映開始 ・4月 日本コロンビアがビデオ市場に参入 ・7月 日本トイザらス、正式発足 ・「東京セサミプレイス」(10月)、「サンリオ・ピューロランド」(12月)がオープン ・株式上場相次ぐ。BANBANの靴のマルトミが名証二部上場(1月)、セガ・エンタープライゼスが東証一部昇格、バンダイ運輸(9月)、カプコン(10月)が店頭公開 ・モリガングがシンガポール(5月)、ツクダが台湾に進出し現地法人設立。キデイランドも台湾に本格出店 ・9月 全国の玩具小売店を結集し「日本玩具専門店会」設立 ・12月 10歳以上対象のガスガン 製造・販売中止 ・12月 ジグソーパズルメーカー会 発足 ・海外でミニ四駆の人気急上昇。田宮模型が東南アジアへの輸出を強化 |
1991 (平成3) |
・3月 健康飲料「きゃらか〜ん」(バンダイ)発売 ・3月 センサー内臓の「愛鳥倶楽部」(タカラ)発売、ヒット ・「バーコードバトラー」(エポック社)発売、ブームに ・4月 TVで人気の「はんせい猿」ぬいぐるみ登場。「ぎょぴちゃん」(バンダイ)、「じたばたゴマちゃん」(タカラ)ぬいぐるみの人気沸騰 ・「鳥人戦隊ジェットマン」(バンダイ)、 「絶対無敵ライジンオー」(トミー)、「ゲッターロボ号」(ユタカ)関連グッズ好調 ・7月 SFCソフト「ファイナルファンタジーW」(スクウェア) 発売、大ヒット ・7月 「ネオジオ」(SNK)が価格改定(48,800円)され、一般販売開始 ・「エンジェルポケット」(バンダイ)発売、好調 ・9月 「PCエンジンDUO」、12月に「PCエンジンLT」(日本電気ホームエレクトロニクス)発売 ・11月 ディズニービデオ「ファンタジア」発売 ・「ウォーリーをさがせ」、「光るジグソー」などのジグソーパズル人気 ・「ファーストママ」(ツクダオリジナル)などの"ドレッサー"もの、「Dear」(タカラ)など本格ワープロの人気が女児玩具で高まる ・「おすべりジム」(ピープル)などの大型遊具人気 ・「SDガンダムBB戦士」(バンダイ)、「ミニ四駆」(タミヤ)などの低単価商品も好調 |
・4月 スティーブン・スピルバーグ総指揮のアニメ「タイニー・トューン」と「ジャンケンマン」TV放映開始 ・4月 大分県に「ハーモニーランド」オープン ・原材料や人手不足から来る運送費値上げなどの理由で、玩具の値上げが相次ぐ ・朝日コーポレーションとカシオ計算機が資本提携 ・5月 「ディズニーストア・ジャパン」設立 ・6月 バンダイとの提携を解消したアメリカ・マテル社が、日本に子会社「マテル・トイズ(株)」を設立 ・7月 映画「リトル・マーメイド」、「おもひでぽろぽろ」公開 ・10月 バンダイ3代理店が合併、業界最大の問屋「ハピネット」誕生 ・株式上場相次ぐ。1月エニックスが株式公開、9月タカラが東証一部昇格、10月コンビ、11月光栄が株式公開 ・11月 (社)日本玩具協会の「TOYNES(玩具業界総合EDIシステム)」が、日刊工業主催「第1回流通システム大賞」グランプリ通商産業大臣賞を受賞 ・12月 トイザらス日本1号店 茨城県にオープン ・12月 田宮模型がF−1トップチームのマクラーレンと独占契約 |
1992 (平成4) |
・2月 「おふろの知育」、4月 右脳開発玩具「ピタゴラス」がピープルより発売、大好評 ・4月 セガ・エンタープライゼスと日本ビクター共同開発の「ワンダーメガ」発売 ・3月「ジェンカ」、8月「くねくねむしむし」などアメリカで人気のゲームが野村トーイより発売 ・肉眼だけで3D画像が見える「3−Dアートポスター」(テンヨー)登場 ・6月 SFCソフト「ストリートファイターU」(カプコン)発売、大ヒット ・7月 「キャラコバッチ」(バンダイ)発売 ・7月 インテリアグッズ「アクアワールド<海美物語>」(増田屋コーポレーション)発売、好評 ・7月 本格的サッカーゲーム「エキサイトカップ」(チェリコ)発売 ・7月 ウールマーク商品ぬいぐるみシリーズ「ウールコレクション」(ファースト)発売 ・7月 「バーコードバトラーU」(エポック社)発売、大好評 ・「恐竜戦隊ジュウレンジャー」関連玩具 次々とヒット ・9月 「となりのトトロ」着ぐるみシリーズ発売、ヒット ・10月 女児向けファッションヘア「ドキドキ・ヘアモード」(アルプス商事)登場 ・10月 「ひらがなハウス」などの木製玩具シリーズ(公文教育研究会)発売開始、好調 ・11月 「おつなぎホルン」(楠原工業)発売、ヒット ・「PINGU」人気キャラへ ・年末に「似顔絵電子手帳」(ツクダオリジナル)、「スーパー電子手帳Jr.」(カシオ計算機)など電子手帳続々登場 ・世界初、温度で色が変わるジグソー「サーモリアリティシリーズ」(アップルワン)発売、好評 |
・2月 「ナムコ・ワンダーエッグ」東京にオープン ・3月 「美少女戦士 セーラームーン」、4月「クレヨンしんちゃん」TV放映 ・4月 関西問屋トップのモリガングが東京営業所 開設 ・ヒューマンがソフトメーカーとして初めて"ダイヤルQ2"事業に参入、電話でゲームソフト提供 ・5月 アメリカ・ハズブロ社が野村トーイを吸収 ・6月 任天堂社長ら投資家グループによるアメリカ大リーグ球団シアトル・マリナーズ買収決定 ・8月 「ディズニーストア」1号店 横浜にオープン ・セガ・エンタープライゼス、アニメ制作会社の東京ムービー新社を買収 ・9月 セガ・エンタープライゼスがアミューズメント施設「六本木GIGO」をオープン ・9月 日本初の立体ジグソーで、キッド・コミュニケーションズがジグソーパズル界に参入 ・10月 「神戸ハーバーランド」オープン ・リカちゃん誕生25周年、ダイヤブロック30周年でそれぞれの記念イベント、キャンペーン続く ・12月 テクモが株式公開 ・「UFOキャッチャー」を代表に、アミューズメントブーム到来 |
1993 (平成5) |
・1月 新世代の光線銃ゲーム「バーチャルロックオン・ショット」(セガ・エンタープライゼス)発売 ・環境問題から、「ゴミ袋」入り花火セット(オンダ)販売 ・2月 最初のバトルえんぴつ、「ドラゴンクエスト バトルえんぴつ」(エニックス)シリーズ発売開始 ・2月 「ファイナルファンタジーX カードコレクションズ」(NTT出版)発売、大ヒット ・3月 「ポケッタブル」シリーズ(シュウクリエイション)にジグソーパズル登場 ・3月 「お部屋は水族館」(エポック社)発売開始、ヒット ・「キャラコバッチ」やバッチ入りの「きゃらか〜ん」(バンダイ) 大好評 ・4月 「コロポンゲーム・バケツおじさん」(野村トーイ)発売、ヒット ・4月 ディズニーキャラの「トーキングタイム」(ツクダオリジナル)発売、好調 ・4月 低価格の「メガドライブ2」「メガCD2」(セガ・エンタープライゼス)発売 ・5月 皇太子さま 雅子さまご成婚記念で、ヨークシャテリアなどの関連商品ヒット ・6月 「キッズコンピュータ PICO」(セガ・エンタープライゼス)発売。続いて「PICO」ソフトも使え、マイク付きの「コペラ」(ヤマハ)も登場し、知育玩具好調 ・7月 オセロの考案者開発の「ソクラテス」(ツクダオリジナル)発売 ・8月 「似顔絵シールワープロ」(カシオ計算機)発売 ・8月 「原人コッツ」(ビーアイ)発売、好評 ・夏 ミニ四駆「リバティエンペラー」がヒット ・10月 「スピンポップキャンディ」(タカラ)発売 ・11月 「こいぬのルーク」(プルミエール)発売 ・12月 「ボンバーマン」(タカラ)5色誕生 ・12月 ハリウッド製作の「ウルトラマンパワード」ビデオ発売 ・「セーラームーンR」関連グッズ、年間通し好調 ・トミーの「しーこっこ」シリーズ好調 ・ダニ防止ぬいぐるみ「ダニ・バリヤー」(ピープル)、抗菌効果で安全な砂場「お砂場元気」(タカラ)など、環境をテーマにした商品が発売 |
・1月 任天堂、衛星放送のセント・ギガに資本参加 ・2月 ジグソーパズルメーカー・ビバリー、村松誠の作品でぬいぐるみ市場参入 ・3月 サンリオ映画館、千葉県・松戸市にオープン ・4月 "PINGU"がTV放映 ・5月 「リカちゃんキャッスル」オープン ・5月 ツクダプリスクール設立、アメリカ・フィッシャープライスの総発売元に ・6月 サンリオ初の悪役キャラ「バッドばつ丸」登場 ・7月 篠田トーイ、ユーエース(トミーの販売子会社)吸収し、(株)トスミック設立 ・サンリオ、アメリカ・ホールマーク社とのライセンス契約解消 ・8月 アメリカ・マテルがフィッシャープライス吸収を発表 ・映画「アラジン」「スーパーマリオ」「ジュラシックパーク」、また生誕40周年記念映画「ゴジラ」公開。恐竜ブームに ・秋 「スラムダンク」TV放映開始 ・アメリカで「パワーレンジャー」TV放映開始 ・バンダイの戦隊ロボシリーズが15周年 ・ピーターラビット 生誕100周年 ・銀座の老舗小売店「金太郎」が閉店 ・オープンプライス問題 浮上 ・年末 百貨店玩具売場でディスカウント販売開始 ・キャラクターカード自販機商品「カードダス」(バンダイ)、累計31億枚突破 |
1994 (平成6) |
・2月 「シバカリくん」(タカラ)発売、ブームになる ・3月 消臭ぬいぐるみ「エコパル」(タカラ)発売 ・CMで人気の「ヤキソバン」(バンダイ)グッズ発売 ・4月 本格派シューティング銃「シューティンブル」(バンダイ)発売 ・5月 「35周年記念バービー」(マテル) 発売 ・「五神合体 DX隠大将軍」、「雷鳴剣ヒカリマル」(バンダイ)など「忍者戦隊カクレンジャー」関連玩具好調 ・「セーラームーン」や「ドラゴンボール」関連のゲームソフト、玩具人気 ・6月 「スーパーゲームボーイ」(任天堂)発売 ・6月 太陽工業から初の幼児向けR/C 「シャボン玉消防車」発売 ・6月 「マクドナルド・ハンバーガー屋さんセット」(発売元マテル・販売元浅草玩具)発売、人気 ・「ママレードボーイ ボイスメモ」(バンダイ)発売、ヒット ・7月 「シンデレラ ジュエリー」(野村トーイ)発売 ・7月 宝塚歌劇団創立80周年記念に人形など発売 ・8月 「Jリーグ ジェニー」(タカラ)発売 ・8月 「アンパンマンのあいうえお教室」(アガツマ)発売、ロングヒットに ・「プラレール」35周年記念に、乗って遊べる「電動乗用プラレールのってシュッポー」(トミー)発売 ・9月 「NEO・GEO CD」(SNK)発売、好評 ・11月 SFCソフト「スーパードンキーコング」(任天堂)発売 ・次世代ゲーム機「セガサターン」(セガ・エンタープライゼス)が11月22日に、「プレイステーション」(ソニーコンピュータエンタテインメント)が12月3日に発売 ・「ペンタッチノルン」(タカラ)、「似顔絵電子手帳Jr.似顔絵テレパシー」(カシオ計算機)、「フェリエ」(セガ・エンタープライゼス)など新型電子手帳好調 ・94年末より発売の「Jリーグオフィシャルカード」(エポック社)、「マジック・ザギャザリング」(ホビージャパン)等のトレーディングカードが注目を浴び始める |
・3月 博品館に「Jリーグ オフィシャルショップ」オープン ・4月 学研、新会社「学研トイホビー」設立 ・5月 「大規模小売店舗法」の規制緩和 ・アメリカ・マテルが、フラフープなどのスポーツ玩具メーカー・クラスコを買収 ・バンダイがカプセル自販機(ガシャポン)に「HG(ハイグレード・リアルフィギュア)シリーズ」を投入 ・ワールドカップでサッカー人気が高まり、ゲームソフトでもサッカーものが流行 ・夏 映画「ライオンキング」「平成狸合戦ぽんぽこ」公開 ・7月 原宿・キデイランド内に、初の専門ショップ「バービーショップ」オープン ・7月 セガ・エンタープライゼス、アミューズメントテーマパーク「ジョイポリス」を横浜にオープン ・バンダイ山科直治相談役が、日本人初の中国福州市の名誉市民として表彰 ・セガ・エンタープライゼス、UFOキャッチャーにディズニーキャラを採用 ・「ウルトラマン」アニメ版、ロシアで放映開始 ・10月 ぬいぐるみメーカー・サンアローが新会社「童心」設立 ・11月 バンダイ、アメリカ・アップルコンピュータと業務提携、パソコン市場参入へ ・アメリカで「キッズコンピュータ PICO」(セガ・エンタープライゼス)が優秀な商品として表彰される ・11〜12月 トイザらスの「クーポン付きカタログ」が大好評 |
![]() 入れ替わりのはげしいランキングの中で、ベスト20常連アイテムとして好調だったのは「キッズコンピュータ PICO」。93年6月の発売から、プレスクールトイの定番商品として人気が定着しています。 春になって「虫入りキャンディー」や青々とした芝生の髪が生えてくる「シバカリくん」といった、不思議な魅力のおもちゃたちも登場。「シバカリくん」は3ヶ月間ベスト10内に顔をのぞかせるなど、インテリア感覚で楽しむアメニティ商品人気の牽引役となりました。 キャラクター玩具市場は、年間を通して人気の「カクレンジャー」、ボイスメモが5ヶ月にわたりベスト20内に登場した「ママレードボーイ」、強力定番女児キャラ「セーラームーン」が奮闘。上記バラエティ玩具とともにランキングを賑わせました。 |
参考資料: 「月刊 Toy Journal」 (東京玩具人形問屋協同組合)、「週刊玩具通信」 (日本トイズサービス(株)